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ルネサンス
07年.02月.15日-17:32 

歴史は繰り返す・・・

時に栄えて 時に滅び・・・進化して 停滞して・・・広がって しぼむ・・・その繰り返しといえるでしょう。

例えば・・・



広がりの時代

●技術の進歩
●移動方法・コミュニケーションの発展
●言葉と通貨の統合
●文化交流の発展
●論理的思考に基づいた行動
●政治的平和
●集中する大きな投資

停滞する時代

●巧みな物づくり (より原始的)
●自然の回復
●地方や自治の発展
●それぞれの個性
●文化的独立
●魔法や占いに対する思い入れ
●政治的分裂 (時に戦争)
●小さくローカルな町


・・・しかし、この2つの時代について「どっちが良いのか」という判断は出来ません。
一日の中に昼と夜があるように 人間の歴史にもこのパターンがあるだけなのです。

具体的に言うと、2千年前のイタリアはローマ帝国の中心部でした。
おそらく古代において 技術的に進んでいた国の一つといっていいでしょう。
現代の都市のように ローマには下水や銭湯 アリーナ 図書館 高層の集合住宅もありました。
そしてローマ帝国は、石畳の道を使い、また橋を架け水路を渡って、その文化を世界に広げていきました。
いわゆる文化の国際化です。
文化が広がっていけばいろんな事が簡略化され、単純になり効率的です。

時が経ち、ローマ帝国が滅び、時代が変わりました。
戦争と革新の中、市民が独立性のある小さいコミュニティに分裂していきました。

年月の流れの中で独立したコミュニティや地域の特徴がそれぞれに発展してゆき、オリジナリティが高まってきました。
今でもイタリアの街の中心部には、中世の面影が強く残っています。それぞれのユニークな街がイタリアという国を作り上げているのです。
これらの理由でイタリアは「千の街を持つ国」と言われるようになります。
中世が終りに近づいてくると、商人たちの力で生活水準が回復されていきました。
そしてここからまた「拡大」「栄える時代」がやってくるのです。

さて、大切なことを忘れてはいけません!
当時の人々は 全く違った新しい時代を期待していたわけではありません。 
実際、彼らの新しい時代には、かつてのローマ時代と比較し、この古き良き黄金時代に戻ろうという動きが出てくるからです。
そう!これが ルネサンス です。

昔の古い本がコピーされたり、彫刻や建物の一部が見つかると宮殿の回廊に飾られました。
こうしてイタリア語の「回廊(galleria)」と言う意味から「ギャラリー」という言葉が生まれたのです。
いまやその回廊の一つは世界で一番古い博物館になりました。
古い建物の瓦礫や遺跡が研究され、その技術や美的感覚に基づいた考えによって、新しい建築物が作られるようになりました。
また、当時の哲学が考え直されるようになりました。
そして IDEAL CITY とか ユートピア という考え方が生まれるのです。