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未来である歴史を守ろう
07年.04月.24日-23:07 

広島県にある鞆の浦(2003年の合併以降は福山市の一部)はたくさんの江戸時代の建物が残っている港町です。さらに一つの大きな特徴として、魚港のストラクチャ、街並の統一、雰囲気が完璧に残っています。 しかし、1970年代埋め立て計画がこの環境を破壊する恐れがあります。2007年5月から着工の準備をはじめ、2017年の竣工を目指しています。

今日、鞆の浦の埋め立て計画の反対運動がイブニングニュースに紹介されました。
時代遅れの計画を止めるという、歴史を守るためだけではなく、瀬戸内海の未来を守る大切な意味があります。

福山市長、この計画を考え直して頂けませんでしょうか。
歴史、アイデンティティを破壊するとともに、経済も、未来も壊すことになります。地元の建設業者は目先の利益を優先で考える、仕方が無いかもしれないですが、市長として、市民の幸福、未来を考えなければなりません。

経済を発展させたいのなら、尚更、歴史、アイデンティティを守った上で、街の特長を伸ばす必要があります。イタリアで多くの港町は伝統的な街並を守るだけで、豊かなレジャースポット・クラフトの産地・魚港として成長をしました。
例えば北部のジェノバ市の地区では、多くの街には景観を守るために車が全く入れないのです。チンクエテッレの中のヴェルナッツァ、コルニリア、マナローラには電車、船、歩いてしかアクセス出来ません。
世界的に有名なポルトフィーノには船か、歩いて、またはバス、でアクセスをします。道は行き止まり、自動車で来た人は地下駐車場に車を止めてから、歩きます。不便にも拘わらず、ポルトフィーノの不動産の単価は12,000~18,000ユーロ/m2 アパート(レンガ造の建物の部屋)の平米単価は180万円~270万円)です。
鞆の浦の歴史が作った本当に価値あるものを守れば、経済も元気になります。
財産である歴史を破壊するなんて、心で判断をしても、論理的に考えても、非常識、ありえない話です。

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