パンはパン、ワインはワイン
07年.05月.21日-15:08
Pane al pane, vino al vino
「パンをパンと言いなさい。ワインをワインと言いなさい。」このことわざのように、当たり前のことを言う必要ありますか?なんとなく不思議な感じがします。
しかし、よく考えてみると私たちの周りでは、言葉とモノがきちんと一致しているでしょうか? 見慣れているだけですが、時々パラドックスに近いものがあります。
ママの味のレトルト?
エコ自動車?
若くなる老人ホーム?
エンドユーザーは深く考えないで、少しずつマーケティングの魔法にかかっていきます。特にカタカナ語に多いです。
例えば: デザイナーズマンション
直訳:建築士が設計する豪邸(貴族、お金持ちのお客様)、多くの場合は別荘仕様
ウィキペディア(英):mansion , interior design |
現実:建設会社が作るRC造の集合住宅 |
もちろん、言語は柔軟に変化していきますが、無理やり意味合いを変えると、言葉の浪費になってしまいます。
例えば、レストランで「ワイン」を頼んで、コカコーラが出てくれば怒りませんか?
せっかくユニバーサルデザインの考えで、色んなものがわかりやすく、使いやすくなったのに、逆に言葉は不便になっています。
イタリアでも、マーケティング発の“クリエーティブ”な言葉の使い方が始まろうとしましたが、コンシューマズ協会、コープやユーザー教育の雑誌(altroconsumo)はユーザーの権利をしっかり守っています。
やはり「パン」を頼んだ時に「パン」が出てくればいいですね。
これから、少しずつ、ごちゃ混ぜになっている言葉の周りを草抜きしたいと思います。是非、皆さんが気になりかけている言葉を下記のコメント欄に追加をしてください。ご協力ください。
アーバンルネサンス
詭弁は確か長い歴史がありますが、現在でも流行っているみたいですね。コメント:
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