螺旋階段のように
07年.08月.03日-12:25
歴史は繰り返されます。しかし、イタリアのルネサンスは、自然の流れに初めて変化をつけました。 ステップアップしたのです。これは大事な発明です。 ルネサンス時代は、先生・専門家は、ヒューマニストと呼ばれていました。
ルネサンスは、前の時代の文化を潰さずにステップアップしたのです。
螺旋階段のように、前のところに戻るかのように見えて、実は前進している・・・
つまらない繰り返しのプロセスから逃れることができたのです。
今でもイタリアでは、千のユニークな街が今でも生きています。
進化が歴史を勝るのではなく、それをベースとして新しい発展の糧となる。
こういう事例を見ていると、個性と文化の違いをふまえたうえで、発展することができるのがよく分かります。
現在、我々はまた新しいグローバルな時代の中にいます。
世界中の人々が同じ物を食べ、同じ服を着て、同じTVをみているような時代となっています・・・
裏を返すと、長い歴史ある固有の文化がなくなり、民族=マイノリティーとなってしまい、その種を絶やしてしまう・・・。
これらは、世界の大切な財産なはずです。
それぞれの国の特徴が薄くなって 一つの主流な文化に(それが危険であっても)頼ってしまいます。
イタリアは、千の町のおかげで他の国より独特の個性を守ることができるのは、食やファッションもさることながら、その環境がライフスタイルに影響を与えているからです。
ユニークな個性ある街には、自分自身のルーツとなる思い出がたくさん詰まっています。
そうなれば街への所属意識も強まるし、他の文化ともより建設的にコミュニケーションをとれ、時には調和していくものではないでしょうか?
反対に自分の国に自信が無いと、他の文化にコンプレックスを持ってしまいます。
誇りを持っているからこそ、他の文化=他国を認め、それはそれとして、受け取ることができるのではないでしょうか?