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職人
07年.08月.06日-14:53 


ものをつくる職人は「素材や部品」ひとつひとつに愛情、技術、経験、形をつけて それらに・・・いわば人生を与えていきます。

創造の過程は「辛抱強く耐えて」、「辛抱強く繰り返す」必要があります。
建築の世界では、デザインや規模、論理的な計画が職人の手を通して実在するものへとなっていきます。
職人は、創りながら「手に触れた素材や部品」とコミュニケーションをとっています。
・・・例えば木を彫ったり、刃の角度を調節したりしながら、その木が柔らかいか硬いか、また木目をいかに合わせるか、その場その場で素材と話し合いながら調整しているのです。そうやって接していけば、きっと、木は自分を生かす方法をわかってもらうべく、その場その場でいい情報を与えてくれるのです。
そういう一連の行為の中で、元のアイデアはさらに豊かになり、新しい感覚が沸き起こり、素材の一番いい使い方がわかってきて、さらにいい「物」が生み出されていきます。
自然と 当初意図していたものに足りなかった要素も加わってくるはずです。

今日、工場での大量生産では機械が使われますが、機械はこういった元々の材料の個性を無視してしまい、材料から得られる情報も得られないままとなってしまっているんです・・・