個人にとって、その社会にとって、良い状況や物に対して使われる　「Worth＝価値がある」という言葉・・・
この場合の「価値」は「コスト（COST）＝価格」の「価値」とはまた別の概念です。
「コスト（COST）」の「価値」は他の物と交換する際の「価値」、何かと比較した際の「価値」、経済的な「価値」つまり「単価・価格」です。
「単価・価格」は時間が経つと変わる事があります。「単価・価格」はそのコミュニティにとっての価値観に合わせて「物価」というカタチで調整されながら、バランスをとっていくものです。
このとき「単価・価格」は変化しますが、物同士の比較的価値は変らないでしょう。
それぞれのバランスを保つために「単価」は変化していくのです。

Valueはもっと広い意味で使われ、一つの物でも、歴史的Value・経済的Value・個人的な（愛情による）Value　など色々あり、なかなかその判断は付きにくいものです。

おそらく多くの人が欲しがるであろう、力・健康・知識・癒し・安心感・自由・喜び・・・これらは、とても貴重なものですが、どんなに頑張ってもお金には換えれません。
私たちが目指すのは、そういった貴重なものが、街の経済的な価値と結びついていくことです。
コミュニティの中で、普段多くの人が利用している「もの」の価値が上がると、市民は、その「もの」を利用できるという特権を楽しむようになり、付随して、健康・知識・安心や自由なども手に入れることができるでしょう。

常に街全体のクオリティを考えていれば、自動的に街は、どんどん素晴らしいものとなっていくのです。 しかし、このクオリティは、とてもデリケートですのでバランスが大切です。
多くの人が価格で物事を判断している今、最も大切なはずの真の「価値」を判断できなくなってきています。そうすると、いろんな価値観を考えた上で出来上がっていく「質」も見極められなくなっていきます。
そうなれば、自動的に「質」は落ちていきます。それは街にとっても悪影響となります。

街にとって、「お金に換えられない価値」も「単価・価格」も守っていく必要があります。　
そのためにも、どんな状況においても、出来る限り高い「質」を目指していくことが大切なのではないでしょうか？